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工房瓦版

創作関係の趣味ブログ

話の風呂敷をたためないのはプロとしてあるまじきうんぬんかんぬん

「小鳥遊 ←これを読めるヤツはアニオタ」http://hero-ch.com/blog-entry-481.html

 まあ、「たかなし」なんだけど。

 昔「悪魔のミカタ」というラノベがあってだな。
 たかなしっていうのは、そこに出てくる神社の巫女さんの名前で初めて覚えました。

 主人公が悪魔の力を借りて死んだ恋人生き返らせるっていう話です。
 面白いところは、「この死んだ恋人は生き返らせてもらっても喜ばないんじゃね? 生き返らせるのは主人公のエゴなんじゃね」的なテーマがあって、最終的にどううまいこと解決にもって行くのかとっても気になる展開なわけです。

 なのに、どんどん風呂敷広げまくって、どんどん話のテンポが遅くなって、挙句、「そろそろ生き返っちゃうのかしらどうなのかしら」ぐらいのところまで話が進んで以降、新刊がもう何年も出ないという。

 うえお久光仕事しろ。

 人気がなくて続きがでないとかなら作者も不憫な感じもしますが、全然まとめる気がないままダラダラ文字数だけ重ねる作者は正直、自分で自分の作品を貶めてるね。
 ほんと、こういう残念なラノベってのが稀によくあるっていう。

 自分が買ってたのだと、他には「A君(17)の戦争」。異世界ミリタリものだけど、こいつも話広げるだけ広げて、放置されてる。
 そのくせ、富士見はイラストだけ変えた新装版とか出したりしてたんだよ、ほんとさもしい商売だよ。

 武田日向さん繋がりで大好きなGOSICKも、アニメ化なる前は、桜庭一樹氏は何年も続き書いてなくて、とても嫌な気持ちになったものだ。まあ、完結したから、最終的には良しってことなんだけど(でも富士見は日向さん版の最終巻を出してないよね?ひどいよね?)。

 逆に、人気がなくて続きが出なかったのかな、って勝手に思ってるのだと、古いけど「マキゾエホリック」ってラノベ。僅か3巻で、なんか黒幕っぽい重要人物がエピローグに出てきて、意味深な引きをしておきながら続きがない。

 比較するに、続きが出ないのが怠慢に見えて腹が立つケースと、哀れを誘うケースがあって、違いは、どんだけ話を展開させたところで新刊が途絶えたかって所なんだろうと思う。
 起承転結でいう「承が終わったあたりかな?」ってところが境な気がする。このくらいまで話が進んで以降は、読者的には続きがかなり気になってくるので、お預け喰らうと反動で不快感が溜まるのだと思う。

【追記】
 おそらく「人気不足で打ち切り」をくらったのであろう状況において、最低限でも風呂敷をたたもうとする姿勢を示した作品は非常に好印象。
 個人的には、「アルティメットファクター」っていう作品は、このケースにあたる。
 イラストは紅の山本ヤマトさんで、当時山本ヤマトというだけで表紙買いしていたうちの一作。
 全六巻で、五巻ぐらいまでに良い感じに伏線張ってこれからストーリーが加速していくところだった矢先、突然最終巻。「おいおい、どうするつもりや?」と心配した思い出がある。
 結果的には、お話の無駄を省きに省きまくって、とにもかくにも話をちゃんとまとめきった。
 本当なら一巻位かけて戦うんだろうなぁっていう敵の大物がたった一章で片付いたり。
 とにかく怒涛の複線回収で、これが最初からラストで一気に回収する予定の作品だったら「そういうタイプの話か」っていうので終わってしまうんですが、「どう考えても急遽まとめに入った」状況において、あまりにてきぱきまとめてしまったものだから、作者の手腕と心意気に感心したものである。

【追記2】
 なんか調べてみたら、マキゾエホリックは作者がブログで解説書いてるらしい。今度時間あるときにでも読んでみよう。懐かしい気持ちになれそうだし。
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